直感的・自動的・感情的
採用活動では「説明会・スカウト・初回面談」で機能する。最初にやってくる判断で、ここで良い印象を獲得できないと「選考に進まない」という問題が起きる。
分析的・意識的・論理的
採用活動では「面接・クロージング」で機能する。後からやってくる論理的判断で、ここで合理化できないと「内定承諾が獲得できない」という問題が起きる。
採用における意思決定も「システム1 → システム2 → 意思決定」の流れをたどる。
愛着スコア診断はこの2つのシステムに対してどれだけ適切な設計ができているかを測定する。
機能面の価値(性能)
会社の強み・事業基盤・スキルアップ機会
社会面の価値(地位)
会社のブランド・社会貢献性・知名度
感情面の価値(愛着)
会社への共感・親しみ・好意
← これが最上位
感情軸(Emotion)
候補者との感情的接点をどれだけ設計できているか。速い思考(システム1)への刺激設計として機能する。
言語軸(Language)
「なぜここか」を感情言語で語れるか。採用コンセプトの一貫性が心のPV(想起回数×質)を高める。
体験軸(Experience)
選考プロセス全体が愛着を生む体験になっているか。「受容(自らを受け入れてくれる)×発見(気づき)」の方程式が設計されているか。
定着軸(Retention)
入社後の愛着設計があるか。マイビーイング(「自分はこうなりたい」の言語化)を候補者と一緒に設計できているか。
換算式
| 回答 | 点数 | 基準 |
|---|---|---|
| Yes | 2点 | 日常的に実施している・明文化されている・全担当者が実行できている |
| 一部 | 1点 | 意識はしているが形になっていない・特定の担当者のみ・一部のフェーズのみ |
| No | 0点 | 取り組んでいない・意識したことがない |
愛着設計なし
伝えているが伝わらない
一部に愛着設計あり
全体設計完了
0〜25点
条件採用型(愛着設計なし)
速い思考への刺激・感情的接点がほぼゼロの状態
特徴・よくある状況
- 求人票は条件・スペック中心で感情訴求がない
- スカウト文は全員同じテンプレート
- 説明会は会社説明のみ・質疑応答で終わる
- 内定辞退の理由が「他社の方が条件が良かった」
- 採用に「思想・コンセプト」が存在しない
推奨アクション(優先順)
- 説明会にメリット・ビジョン・ヘルプの3観点を追加
- スカウト文に候補者プロフィールへの共感コメントを追加
- 採用キャッチコピーを1つ決める(言語軸の起点)
- 面接官に候補者への感情的関心を表現するよう伝える
26〜50点
認知採用型(伝えているが伝わっていない)
発信はしているが候補者の感情に届いていない状態
特徴・よくある状況
- 会社情報は充実しているが「個性・人間味」が見えない
- 担当者によって話す内容・言葉が異なる
- 候補者に「良い会社だとわかるけど…」と言われる
- 内定承諾率が伸び悩んでいる(40〜50%台)
- 説明会は来るが選考に進まない候補者が多い
推奨アクション(優先順)
- 採用コンセプト(言語軸)の言語化・明文化を最優先
- 全担当者が同じ言葉で語れる状態をつくる
- 説明会での「自分事化の仕掛け」を設計する
- 合否通知に個別フィードバックを追加する
51〜75点
共感採用型(一部に愛着設計あり)
特定のフェーズで愛着が生まれているが3フェーズが連動していない
特徴・よくある状況
- 説明会・面接の評判は良いが内定承諾で迷われる
- 内定承諾率60〜75%台で停滞している
- 種か醸成か確定のどこかが弱い
- 内定後のフォローが「連絡するだけ」になっている
- 候補者のマイビーイングを把握できていない
推奨アクション(優先順)
- 4軸のスコアを見て最も低い軸の改善を優先
- 面接でCan/Willの対話を意識的に設計する
- クロージング場面でマイビーイングを言語化する対話を設ける
- 内定後に「選択の正しさを証明する」接点を設計する
76〜100点
愛着採用型(全体設計完了)
種→醸成→確定の流れが一貫。心のPVが積み重なっている
特徴・よくある状況
- 内定承諾率75%以上(実績: システムズ様76.7%)
- 内定者から「面接っぽくなかった」という声がある
- 候補者が「自分はこうなりたい」と語れる状態
- 採用に一貫した世界観・言語がある
- 内定後辞退が年間2〜3名以下
推奨アクション(さらなる強化)
- 採用担当者自身の「自社への愛情(Step1)」を深める
- ワークショップ・コンセプトブックで採用ブランドを確立
- 採用設計の再現性・マニュアル化を進める
- 内定者同士の交流設計で愛着を相互強化する
感情軸(Emotion)— Q1〜Q3
愛着の種フェーズ / 速い思考への刺激設計
言語軸(Language)— Q4〜Q6
愛着の醸成フェーズ(言語化)/ 採用コンセプトの一貫性
体験軸(Experience)— Q7〜Q9
愛着の醸成フェーズ(体験設計)/ 思い出の方程式(受容×発見)
定着軸(Retention)— Q10〜Q12
愛着の確定フェーズ / マイビーイング・伝播
| フェーズ | 対応軸 | 思考モード | 主な施策場面 | ゴール |
|---|---|---|---|---|
| 愛着の種 学生からの関心を促す |
感情軸 | 速い思考への刺激 | 会社説明会 / 初回面談 / スカウト | 静観→共感(自分事化)の達成 |
| 愛着の醸成 自社の想起を増やす |
言語軸・体験軸 | 遅い思考への訴求 | 面接 / 座談会 / メールやり取り | 心のPV(想起回数×質)を高める |
| 愛着の確定 入社を促進する |
定着軸 | 遅い思考への説得 | クロージング / 内定後 / 入社後 | マイビーイング確立・伝播完了 |
3フェーズが連動して初めて愛着採用が完成する。 感情軸(種)で「好きになってもらう」 → 言語軸・体験軸(醸成)で「心のPVを積み上げる」 → 定着軸(確定)で「自分はこうなりたい」を言語化させる という流れ。 どこか1つのフェーズが抜けると、他のフェーズの効果が半減する。